コラム

COLUMN初めてのワキガ手術 費用やデメリット、後悔しないための対策を紹介

ワキガ(腋臭症〈(えきしゅうしょう)〉)に悩む人のなかには、日常生活に支障を感じ、手術を考える人もいるでしょう。
しかし、手術をして後悔した……という声もあり、踏ん切りがつかずにいるのではないでしょうか。
この記事では、ワキガ手術の方法とその費用、デメリットや後悔しないための対策などを紹介します。手術を受けるか迷っている人は、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

ワキガの手術を受ける前に まずはセルフチェックをしてみよう

ワキガ手術を検討する前に、自分自身がワキガの可能性を見極めることが重要です。まずは以下のポイントに当てはまるか、セルフチェックを行いましょう。

  • 耳垢が湿っている
  • 家族にわきがの人がいる
  • 洋服のワキの下の部分が黄ばむ
  • 毛深い
  • 自分が臭いと感じる
  • 他人に臭いと言われた
耳垢が湿っている

耳垢が湿っている場合、ワキガの可能性が高いでしょう。ワキガの要因のひとつにアポクリン汗腺の活発化があります。この汗腺はワキの下だけでなく耳の穴や乳輪、外陰部にも存在し、活発になっていると耳垢が湿りやすくなります。

家族にわきがの人がいる

ワキガは遺伝することがしばしばあるため、家族にワキガの人がいれば、ワキガである可能性が高まります。父親か母親、どちらかがワキガの場合は約50%、両親ともにワキガの場合は約75%の確率で遺伝するとされています。

毛深い

アポクリン汗腺は毛穴の中に存在し、毛深ければそれだけアポクリン汗腺が多くあります。そのため、ワキ毛が多い場合はワキガの可能性が考えられます。

洋服のワキの下の部分が黄ばむ

ワキガの原因となるアポクリン汗腺から出た分泌液には、脂肪酸や尿素などが多く含まれています。この成分が洋服のワキ下を黄ばませる原因です。白いシャツを着たときに黄ばみがよく見られる場合は、ワキガを疑ったほうが良いでしょう。

自分が臭いと感じる

人は基本的に自分の臭いに関して鈍感です。それにもかかわらず、ワキからツンとした臭いを感じる場合は、ワキガの傾向にあります。入浴後に臭いが取れていないと感じるときも、ワキガの可能性が高いでしょう。

他人に臭いと言われた

周囲の人から体臭を指摘された経験があれば、それはワキガのサインかもしれません。

ワキガのチェックポイントは、ほかにもあります。下記もあわせてご参考ください。
https://shiromoto.to/ct/wakiga/selfcheck.php

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ワキガの手術方法と費用

ワキガの手術方法にはさまざまなものがあります。ここでは、当院が行っている手術方法と費用をご紹介します。

直視下摘除法(剪除法)

直視下摘除法(剪除法〈せんじょほう〉)は、ワキの下に小さな切開を入れ、特殊な器具を使ってアポクリン汗腺を直接摘出する方法です。ワキガ治療において非常に有効な方法としてよく用いられています。

メリットは、ワキガの臭いの根本原因であるアポクリン汗腺を物理的に除去することにあります。1時間半程度の手術で、半永久的な解決が期待できるのが特徴です。また多汗症の改善、脱毛の効果も得られます。

直視下摘除法は、手術後に傷跡が残る可能性や感染症のリスクがあり、稀にですが神経損傷による感覚鈍麻も報告されています。切開が伴うためダウンタイム(普段の生活に戻るまでの回復期間)が長く、手術後数日から数週間は痛みや腫れ、内出血といった症状が続く可能性もあります。基本的に入院の必要はありません。ただし、術後に数枚重ねて丸めたガーゼを施術箇所に縫い付け、切開した皮膚が開いたり浮いたりしないようにする圧迫固定(タイオーバー)が行われるため、1週間程度は腕の上げ下げが難しくなります。

また、傷口が完全にふさがって抜糸が可能となるまで(術後10日~2週間)は、重いものを運ぶ仕事や激しい運動、飲酒、入浴なども控える必要があります。

ボトックス注射

ボトックス注射でアポクリン汗腺の活動を抑制し、ワキガを軽減させる方法です。半年から1年ほどの効果があります。

手術時間が約5分と短く、メスも使わないため、身体への負担がほとんどありません。ダウンタイムがほぼなく、施術後すぐに日常生活に戻ることができます。効果を比較的早く感じられる点や、比較的安価で受けられる点もメリットとして挙げられるでしょう。

注射部位に一時的な痛みや腫れ、内出血、突っ張った感じが生じることがあります。稀にですが、局所的な筋肉の弱化を引き起こすリスクもあります。ボトックス注射に用いるボツリヌストキシンは熱に弱いため、手術を受けてすぐに長時間の入浴、サウナ、激しい運動など体温が上がるようなことをすると、効果が薄れる場合があります。

そのほかの治療方法

ワキガ治療には、ほかにもさまざまな方法があります。

治療法 概要 メリット デメリット
ローラーシェービング法 特殊な機器を使って、汗腺を物理的に削り取る方法 出血が少ない、回復が早い 汗腺を取り残す可能性がある
吸引法・超音波法 皮膚を小さく切開し、汗腺を吸引する方法 ダメージが少ない、低価格で治療可能 傷が残りやすい、汗腺を取り残す可能性がある
ミラドライ マイクロ波で汗腺内の水分を破壊する方法 圧迫固定が不要で、ダウンタイムが短い 多汗症の改善が主目的で、そもそもワキガの治療に適していない
ビューホット 高周波を利用して汗腺を熱破壊する方法 圧迫固定が不要で、ダウンタイムが短い 傷が残りやすい、汗腺を取り残す可能性がある

これらの方法にはそれぞれ独自のメリットがありますが、いずれもアポクリン汗腺を取り残す可能性があります。ワキガを確実に解決したい場合は、直視下摘除法を選ぶのがおすすめです。

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ワキガ手術のデメリット

どの手術にも当てはまることですが、ワキガ手術においてもデメリットはあります。

傷跡の問題

ワキガ手術の一般的な懸念点のひとつに、傷跡の問題があります。 特に、直視下摘除法では比較的大きな切開を行います。近年は技術も進歩していますが、治癒後も目立つ傷が残る可能性があります。

副作用のリスク

ワキガ手術の最も一般的なリスクには、手術後の痛みや腫れ、そして一時的な感覚の鈍化があります。これらは大抵の場合、時間とともに自然に解消されますが、個人差があり、回復までの期間はさまざまです。

日常生活への支障

ワキガ手術後は、手術の種類や個人の回復状況によって異なりますが、日常の仕事や家事、スポーツなどが一時的に制限されます。人によっては生活スタイルを変えたり、仕事を休んだりしなければならない場合もあるでしょう。これらの制限によって、思った以上のストレスを抱えることもあるかもしれません。

再発の可能性

ワキガが再発する可能性は、残念ながらゼロではありません。直視下摘除法であっても汗腺を完全に取り除くことは難しく、取り残された汗腺からの発汗が原因で、ワキガの症状が再び現れることがあります。

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ワキガ手術で後悔しないための対策

ワキガ手術で後悔しないためには、以下の対策を取ることをおすすめします。

実績のある医師に依頼する

ワキガ手術を検討するときに最も重要なのは、実績のある医師に依頼することです。経験豊富な医師は、手術の成功率が高く、満足のいく結果を期待できます。以下のポイントをチェックしましょう。

  • 実績:数多くのワキガ手術を経験しているか
  • 評判:過去の患者からの評価はどうか
  • コミュニケーション:患者の不安や疑問に丁寧に応える姿勢があるか

適切な医師を選ぶことで、手術後のリスクを最小限に抑え、安心して手術を受けることができます。
https://www.shiromoto.to/ct/wakiga/column/013.php

費用で選ばない

医師選びにも通ずるところですが、ワキガ手術を依頼するクリニックを選ぶときは、費用だけに注目しないようにしましょう。

手術費用は患者にとって重要な要素の一つですが、治療後の満足度や安全性を考えると、費用のみを基準にするのはリスクが伴います。安さだけを追求すると、経験が浅い医師に当たるだけでなく、十分なアフターケアが受けられない可能性もあるためです。

費用対効果をしっかり考慮し、トータルで満足できるクリニックを選択しましょう。

医師の話をよく聞いてアフターケアを正しく行う

ワキガ手術後のアフターケアは、手術の成功を左右する重要な要素です。

手術後は、手術部位を清潔に保つ、抜糸するまで入浴はしないなど、守らなければいけないことが多くあります。

これらを怠ると、感染症に罹患したり、ダウンタイムが長引いたりなど、思わぬトラブルにつながりかねません。医師からアフターケアの説明の説明をよく聞くとともに、質問があれば遠慮せずに尋ねることが大切です。

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ワキガ手術に関してよくある質問

ワキガ手術は保険適用される?

直視下摘除法であれば、医師にワキガと診断された場合にかぎり、保険が適用されます。保険が適用されれば、手術費用を総額の30%程度におさえることが可能です。

ワキガ手術は痛い?

ワキガ手術では局所麻酔もしくは全身麻酔を事前にするため、痛みを感じることはありません。

一方で、手術が終わって普段の生活を送るなかで、痛みを感じる可能性があります。その際は速やかに医師に相談し、痛み止めなどを処方してもらうようにしましょう。

ワキガ手術を受けたら仕事や学校を何日休む必要がある?

ワキガ手術を受けても、仕事や学校にすぐに行くことは可能です。

ただし、重たい荷物を持つことが多い場合や常に身体を動かす必要がある場合などは、数日程度休んだほうが良いときもあります。

いずれにしても、手術内容や術後の状態によって変わるため、医師によく相談することが大切です。

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ワキガの基本知識

ワキガとは

ワキガとは、アポクリン汗腺から出る汗によって、ワキからスパイスのような臭いやツンとした臭いが生じている状態を指します。

人の皮膚には、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の2種類の汗腺があり、アポクリン汗腺から出る汗には、タンパク質を豊富に含まれています。それが皮膚にいる常在菌(ブドウ球菌属やキューティバクテリウム属など)によって分解された際に、特有の臭いの元となる成分を生み出します。

エクリン汗腺は、ワキや耳の穴など特定の部位に集中しているアポクリン汗腺と異なり、全身に存在している汗腺です。この汗腺から出る汗は水分量が多く、上昇した体温を下げる役割を持ちます。エクリン汗腺から汗が多量に出てしまう症状が多汗症です。

ワキガの症状は個人によって異なりますが、当人にも大きなストレスをもたらします。ストレスはアポクリン汗腺からの発汗を促すため、悪循環に陥らないように、早めに対処するのが望ましいといえます。
https://www.shiromoto.to/ct/wakiga/column/012.php

ワキガの原因

ワキガには、次のようなことが大きく関わっています。

原因 説明
遺伝 アポクリン腺の活動が活発な体質は遺伝することが多く、親がワキガである場合、子もなりやすい
ホルモンバランス 思春期やストレス、生理周期などによりホルモンバランスが崩れるとアポクリン腺の分泌が活発になる
食生活 脂っこい食事やにんにく、アルコールなど体臭を強くする食品の摂取が原因でワキガが強くなることがある
ストレス ストレスが多いとアポクリン腺の活動も活発になる

ワキガは、これらの要因が複合的に作用することで現れます。自分の生活習慣や体質を知り、適切な対策をとることが重要です。

自分でできるワキガ対策

ワキガ対策として、日々の生活習慣の見直しが非常に大切です。以下のような点に注意しましょう。

  • 脂質の多い食事を避ける
  • 過度の飲酒や喫煙をやめる
  • ワキ毛を剃る
  • 十分に睡眠を取る
  • ストレスを貯めないようにする
  • 制汗剤を使用する

これらの簡単な対策から始め、ワキガの悩みを少しでも軽減させましょう。日々の心がけが、ワキガ対策には欠かせません。

各対策については、下記で詳しく説明しています。あわせて参考にしてください。
https://www.shiromoto.to/ct/wakiga/column/002.php

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まとめ

ワキガ手術には、デメリットやリスクが少なからずあります。

術後に後悔しないためにも、実績のある医師を選び、費用だけでなく手術内容やアフターケアについてもしっかりと確認するようにしましょう。

一人でも多くの人が、納得のいくワキガ治療を受けられることを願っています。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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